産経WEST

ムクドリVS特殊波動方式音波機器-フン害に悩む姫路市、戦いは続く…

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


ムクドリVS特殊波動方式音波機器-フン害に悩む姫路市、戦いは続く…

スピーカーから流れる周波数の音波に驚き飛び回るムクドリの群れ。一定の効果はあったが今は…=姫路市綿町

 国宝で世界遺産の姫路城(兵庫県姫路市)とJR姫路駅を結ぶ大手前通りの街路樹に飛来するムクドリの糞(ふん)や鳴き声対策に悩んできた同市が、新たに音波を使った電子機器を導入。電子音と衝撃波で鳥を驚かせて市街地からの一掃を狙ったが、劇的な効果なく、苦闘はこれからも続きそうだ。

 同駅から北に伸びる大手前通りの街路には、約600メートルにわたってクスノキとイチョウが計約100本植えられている。

 ムクドリはビルなどの壁面のすき間に巣作りし、夏から秋にかけ、街路樹などで群れを作ってねぐらにする。大手前通りでも夕方ともなると、5千羽近くのムクドリの大群が休息のために押し寄せ、歩道の糞や、深夜まで響く鳴き声が地元商店主らを悩ませてきた。

 市は20年以上前から、ムクドリを追い払おうと、枝を切り落とす刈り込み作業のほか、鳥が嫌がる「忌避音」を流したり、天敵のフクロウの模型をぶら下げたりするなど試行錯誤を重ねてきたが、いずれも効果は長続きしなかった。

 そのなか市が新たに導入したのが、滋賀県草津市の精密機器メーカー「エイカー」が製作する特殊波動方式の鳥獣被害防除装置。4つのスピーカーを備えたこの装置を街路樹に設置し、鳥獣が嫌う不規則な周波数の音波を流してムクドリを驚かせ、寄せ付けなくするものだ。

 市は昨年秋に全国の自治体に先駆け、この装置を試験的に1台設置。5月中旬には姫路駅北側の街路樹に8台設置し、毎日午後6~8時に数分おきに作動させたところ、ムクドリの大群が駅南側エリアに移動したという。

「産経WEST」のランキング