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【亀岡典子の恋する伝芸】苦難の時代、乗り越え人間国宝に 片岡仁左衛門、豊竹嶋大夫、井上八千代に共通する「謙虚さ」

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【亀岡典子の恋する伝芸】
苦難の時代、乗り越え人間国宝に 片岡仁左衛門、豊竹嶋大夫、井上八千代に共通する「謙虚さ」

人間国宝に認定されることになり、記者会見で喜びの表情を見せる片岡仁左衛門さん=大阪市中央区(門井聡撮影)

芸には自分のすべてが出る

 今回、3人の記者会見に出席して感じたのは、3人ともが、自分を導いてくれた師匠や先人たちへの感謝の言葉を真っ先に口にしたことと、芸の道の厳しさでした。人間国宝という最高の地位に上りつめた3人ですが、芸に対する謙虚さを忘れないところも共通しています。

 おそらく、そういう謙虚さこそが、彼らの芸を高みに導いていったものかもしれません。嶋大夫さんは「芸には自分のすべてが出る。浄瑠璃を聞けば、その人がどんな人間かわかる」と言いました。

 それは芸能者だけでなく、私たちすべてに言えることかもしれないと、自省したものでした。

亀岡典子(かめおか・のりこ) 亀岡典子(かめおか・のりこ) 産経新聞文化部編集委員。芸能担当として長らく、歌舞伎、文楽、能など日本の古典芸能を担当。舞台と役者をこよなく愛し、休みの日も刺激的な舞台を求めて劇場通いをしている。紙面では劇評、俳優のインタビューなどを掲載。朝刊文化面(大阪本社発行版・第3木曜日)で、当コラムと連動させた役者インタビュー「平成の名人」を連載中。

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