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【衝撃事件の核心】東北の被災企業を食い物にした「職業詐欺師」 復興支援商談会に潜入「足元見て金かすめとる」卑劣

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【衝撃事件の核心】
東北の被災企業を食い物にした「職業詐欺師」 復興支援商談会に潜入「足元見て金かすめとる」卑劣

取り込み詐欺の構図。東日本大震災で売り上げが大きく落ち込んだ被災企業の弱みにつけ込んで取引を持ちかけ、商品の代金を払わずに転売して利益を得ていた。被害総額は1億3800万円以上にのぼるとみられる

 府警は今年6月、この農家からコメの人気品種「ひとめぼれ」の玄米400袋をだまし取ったとして張容疑者らを逮捕。大阪地検は、だまし取った数量を「ひとめぼれ」の精米など3144袋(販売価格計2827万円)にまで積み増しし、詐欺罪で起訴した。

700円のジュースを80円で売り抜け

 事件はこれだけにとどまらない。コメ、冷凍グラタン、トナーカートリッジにロボット掃除機…。府警によると、心優花は、ありとあらゆる品物をだまし取っていたとみられているが、長野県の農家の場合は、ジュースだった。

 今度は水産物でなく、農産物を中心とした商談会。心優花の社員に営業をかけられたフルーツ農場経営の男性は、リンゴジュースと洋なしジュース計約6900本を納品したが、まんまと持ち逃げされた。

 こちらもコメ農家のときと同様、「月末まで待って」「振込先を間違えた。数日かかる」と言い逃れをされ、不審に思って電話をかけてみたら、「この電話番号は使われていません」の音声が。インターネット上からホームページも消えていた。

 府警は7月、この事件で張容疑者らを再逮捕。1本680~700円程度で仕入れた(だまし取った)リンゴジュースを、はるかに安い80~120円で転売するなどし、利益を得ていたという。

被害総額は1億円超か

 府警によると、これまで福島や岩手をはじめとする28都府県の約100業者が心優花による詐欺被害を訴えているといい、被害総額は1億3800万円以上にのぼるとみられる。

 張容疑者らがこれだけ大規模に〝商談〟を繰り広げることができたのは、「経験」があったからかもしれない。

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