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【台風11号】
【動画】理事全員「実施すべき」 祇園祭・山鉾巡行決行の舞台裏 荒天で中止の例なし
台風の影響が心配されたが、予定通り実施された祇園祭の山鉾巡行。多くの観光客が見守った=17日午前、京都市下京区(竹川禎一郎撮影)
京都・祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行の実施について、祇園祭山鉾連合会は17日午前4時から理事11人が集まって対応を協議。全員が「実施すべきだ」という意見を表明し、4時20分の気象庁からの情報提供をもって最終決定した。
関係者によると、山鉾巡行が中止されたのは阪急電鉄京都線の大宮-河原町間の延伸工事が行われた昭和37年が直近。記録が残る限り荒天で中止された例はなく、明治17年に前祭(さきまつり)が後祭(あとまつり)の前日に当たる23日に延期されたことがあるだけという。
今回は、交通規制を設定し直すことが難しいことなどから、日程の延期や時間をずらしての実施は当初から検討されていなかった。
祇園祭は平安時代の貞観年間(9世紀)、全国の疫病を鎮めるために行われた「祇園御霊会(ごりょうえ)」が起源とされる。山鉾巡行は応仁の乱や第二次大戦の影響で中止されたことはあったが、神輿渡御(みこしとぎょ)の露払いとして悪霊を集める祭礼と位置づけられるため、天候については「小雨決行、大雨強行」といわれてきた。
祇園祭山鉾連合会の吉田孝次郎理事長は「巡行は例年通り行うというひと言に尽きる。風は経験したことがないが、雨はへっちゃらだ」と話した。

