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【歴史事件簿】ミッドウェー海戦(3)狂い始めた歯車…南雲機動部隊の“決断” 「第2次攻撃」要請で迫られる「兵装転換」

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【歴史事件簿】
ミッドウェー海戦(3)狂い始めた歯車…南雲機動部隊の“決断” 「第2次攻撃」要請で迫られる「兵装転換」

日本軍の空爆で炎上するミッドウェー島の基地

 雷撃機と急降下爆撃機は零戦に守られながら空襲に取りかかろうとすると、今度は島からの対空放火が予想以上の激しさで迫ってきた。撃墜された機は少なかったが、被弾する機が続出した。

 島の防御力があらかじめ聞いていた“貧弱”とはあまりにも差が大きく、戸惑いもあったため、なかなか思うように爆弾を落とすことができない。30分ほどの空襲で滑走路に大ダメージを与えた様子はなく、対空砲の激しさも相変わらずだった。

 このため午前7時、友永大尉は機動部隊に向け「第2次攻撃の要あり」と打電する。

よみがえる「セイロン沖での出来事」

 打ち合わせでは、97式艦上攻撃機(艦攻)のうち半数は爆弾を装着(爆装)した空襲機とし、それ以外は対敵艦用に魚雷を装着(雷装)した機を待機させることになっていた。

 爆装した艦攻は、対空砲を避けて高い角度から目標めがけて爆弾を投下する。基地の空襲には有効だが、対艦船となると命中率は低下する。そこで、対艦船に効果がある雷装した艦攻を待機させる作戦だった。

 だが、島に向けて第2次攻撃を仕掛ける場合、あらかじめ雷装にしていた機を爆装に転換しなければならない。友永大尉の電文を受け取った南雲中将ら上層部は、時間のかかる兵装転換をしてまで第2次攻撃に踏み切るのかに迷う。

 ちょうどそこに機動部隊がアメリカの雷撃機と爆撃機の攻撃を受ける。先ほどミッドウェー島を発進した10機だった。魚雷をすべてかわしたうえで零戦がほとんどの敵機を撃墜したが、このとき南雲中将の頭の中を2カ月前に起きたセイロン沖での出来事がよぎったことだろう。

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