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「絶歌」に対する井垣氏の記事 文芸春秋と同氏に抗議文 神戸家裁

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「絶歌」に対する井垣氏の記事 文芸春秋と同氏に抗議文 神戸家裁

 平成9年に起きた神戸市須磨区の連続児童殺傷事件で、加害男性(33)の手記「絶歌」をめぐり、男性の少年審判を担当した元裁判官の井垣康弘弁護士(大阪弁護士会)が書いた記事が10日発売の月刊「文芸春秋」に掲載され、神戸家裁は14日、同社と井垣弁護士に抗議文を送付した。

 記事のタイトルは「決定(判決)を下した元判事が初めて明かす 元少年A『絶歌』に書かなかった真実」。井垣氏による手記への見解や、事件後の男性の動向などが書かれている。

 家裁は、文芸春秋に対し「事件に関する具体的な記述があり、少年審判の信頼を著しく損ない、事件関係者に多大な苦痛を与えかねない」と抗議。井垣弁護士には「退職後も負う守秘義務に反する」と指摘した。

 文芸春秋の編集部は「井垣氏の記事は高い公共性を有することから掲載したものです」とコメント。井垣氏は執筆の動機を「男性の人間関係に助けになると思う」とした上で、守秘義務違反について「公になっていることがほとんどで異論がある」とコメントした。

 文芸春秋は4月、加害男性を「医療少年院送致」とした神戸家裁決定の全文を井垣氏から入手して掲載しており、家裁が両者に抗議文を送付していた。

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