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【精神科女医のつぶやき】片田珠美(146)土浦でアキバで、そして今度は新幹線で…他人を道連れ「拡大自殺」防ぐ手立ては

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【精神科女医のつぶやき】
片田珠美(146)土浦でアキバで、そして今度は新幹線で…他人を道連れ「拡大自殺」防ぐ手立ては

車内で男が焼身自殺し、緊急停止した東海道新幹線「のぞみ225号」。左下は運び出される乗客=6月30日午後、神奈川県小田原市

 走行中の東海道新幹線で70代の男が焼身自殺し、巻き添えになった乗客1人が死亡した。この事件は赤の他人を道連れにした「拡大自殺」であり、乗客が巻き添えで死んでも構わないという未必の故意があったのではと思われる点では、無差別殺人ともいえる。

 無差別殺人を引き起こす要因として、アメリカの犯罪学者、ジャック・レヴィンとジェームズ・アラン・フォックスは「孤独」「欲求不満」「他責的傾向」「破滅的な喪失」「大量破壊のための武器の入手」「コピーキャット(模倣犯)」の6つを挙げている。

 まず、この男は、岩手県から上京して独りで暮らしていたため、「孤独」だったはずだ。また、「年金が少ない」と不満をもらしていたらしいので、「欲求不満」を抱いていたことは間違いない。

 しかも、「年金事務所で首でもつろうか」と話していたということなので、自分の生活が苦しいのは年金事務所のせいだというふうに受け止めていた可能性が高く、「他責的傾向」も認められる。年金受給額が少ないと不満や怒りを抱く方は少なくないだろうが、だからといって当てつけに年金事務所で自殺しようなどと考えるのは、やはり「他責的傾向」が強いからだろう。

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