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【歴史事件簿】ミッドウェー海戦(2)意気揚々と大作戦に踏み切った連合艦隊…戦力で劣る米軍は“亡霊”に頼った

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【歴史事件簿】
ミッドウェー海戦(2)意気揚々と大作戦に踏み切った連合艦隊…戦力で劣る米軍は“亡霊”に頼った

真珠湾に入港中の空母「ヨークタウン」

 ヨークタウンが受けたのは1発の爆撃のみだったが、排煙経路をまともに破壊されていた。このままではボイラーが思うように稼働できず、速度も出せない。そのうえ、燃料タンクも損傷していた。

 5月27日、真珠湾のドックに入ったヨークタウンは修理に3カ月間はかかるという報告を受ける。しかし、ニミッツ大将は「3日間で修理を終わらせろ」と強引ともとれる命令を出す。

 日本側はヨークタウンが出撃してくることはないと思っているはずなので、ニミッツ大将としては、戦力的にも心理的にも、この“亡霊”の力がどうしても必要だったのだ。

突貫工事しながら出撃

 「日本軍のミッドウェー攻撃の阻止と空母撃破」の命を受けて28日、エンタープライズとホーネットは真珠湾を出港したが、そのときヨークタウンはまだドックの中にいた。

 航行するにあたって最も重要な排煙経路と燃料タンクを破損したヨークタウンは、本来なら本国に戻って本格的な修理を受けなければならなかった。

 それでも真珠湾で連日連夜に及ぶ「単なる間に合わせ」の突貫作業が続けられ、30日にはニミッツ大将の命令通りにドックを出ることはできた。ただし、未修理の部分もあったので、工員を艦内に乗せたままの出撃。集結地点のミッドウェー島の北東370キロの洋上を目指した。

 この戦いに出ることが予想された日本の空母は4隻で、アメリカは3隻。これが当時、アメリカが投入できたすべての空母だった。

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