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「憲法前文は名文でっか?」「迷う文と書いて迷文や。日本人の精神が伝わってけえへん」 桂福若さん、創作落語で憲法改正「考えるきっかけに」

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「憲法前文は名文でっか?」「迷う文と書いて迷文や。日本人の精神が伝わってけえへん」 桂福若さん、創作落語で憲法改正「考えるきっかけに」

創作落語「憲法改正落語」の上演を続ける落語家の桂福若さん=6月15日午後、大阪市浪速区(中村雅和撮影)

 日露戦争の旅順要塞(ようさい)攻防戦。降伏したロシア側司令官ステッセルとの面会時に帯刀を許し、敗軍の将の名誉を重んじたとして世界中から称賛を受けた「水師営の会見」に感動した。「日本人は素晴らしい。こんな人間になりたい」と。

 しかし、進学した府立高校は「日本人は残虐行為を繰り返した」などと“自虐教育”一色だった。教師への反発心で学校から足が遠のき、高校を中退。荒れた生活を見かねた両親に入所させられた更生施設で、同年代の少年と共同生活を送っているとき、元日本軍人の職員と出会った。

 「先の大戦は植民地だったアジアの解放のため、日本が植民地にならないために戦った。決して侵略のために戦ってはいない」「戦前の日本人は小さな体格だったが、大きな体格の米英人に精神力、根性では勝っていた」

 歴史の生き証人の話を聞き、「日本人、日本の国柄とは何か」と深く考えるようになったという。

仕事激減、転機は…

 18歳だった昭和62年、父に入門、落語家修業を始めた。平成4年ごろから一門会で高座に上がったが、順風満帆ではなかった。

 約10年前、仏教系大宗派の寺院関係者から依頼された寄席の後に行われた懇親会。憲法についての意見を求められ、「日本人の伝統的な生き方を否定している。認められない」と言うと空気が変わり、二度と寄席に呼ばれなくなった。「当時の世間のムードは今以上にリベラル一色。落語の世界も同じだった」。後援者からの悪評に加え、同業者にも陰口をたたかれた。仕事が激減し、生活は楽ではなかった。

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