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大仏鋳造の甲賀寺~紫香楽宮 官道の跡、国史跡に追加指定へ

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大仏鋳造の甲賀寺~紫香楽宮 官道の跡、国史跡に追加指定へ

国史跡に追加指定される官道の遺構

 奈良時代の一時期、聖武天皇が今の滋賀県甲賀市信楽町に造営した「紫香楽宮(しがらきのみや)」(国史跡)の整備に伴い築かれた官道とみられる遺構が、国史跡に追加指定されることになった。官道遺構は「日本の他の都に劣らないまちづくりが、この地で進められていたことを示している」と評価され、地元の協議が整ったため文化審議会が19日、史跡に指定するよう国に答申した。

 紫香楽宮は、天平14~17(742~745)年に聖武天皇が造営したとされ、大正15年に国史跡に指定された。それ以降、周辺で発掘調査が進められるのに伴い、平成17年と22年にも史跡指定地が追加されるなどした。この結果、現在は甲賀市信楽町一帯で、5つの地区に分散して国史跡指定されている。

 今回、新たに追加指定されるのは、そのうち「新宮神社地区」と呼ばれるエリア内の未指定部分で、幅約12メートル、長さ約85メートルの道の遺構を含む約2688平方メートル。新名神高速道路の建設に伴い、平成12年度におこなわれた発掘調査でみつかった。

 道の遺構は、当時の道路としてはかなり大規模。国家安寧を願って大仏を鋳造するため建立された甲賀寺と、紫香楽宮の中心部を結んだ官製の幹線道路だったとみられる。

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