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石垣や堀も…「幻の指月城、やはりあった」 専門家ら驚き

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石垣や堀も…「幻の指月城、やはりあった」 専門家ら驚き

指月伏見城跡の発掘調査で出土した金箔桐文軒丸瓦=18日午後、京都市伏見区(志儀駒貴撮影)

 豊臣秀吉が月見の名所として知られていた京都・伏見に築いた指月(しづき)城。完成から2年後に発生した慶長伏見地震で倒壊した後すぐに埋められたため、これまで所在すらつかめていない「幻の城」だった。今回の調査では、石垣や巨大な堀、多数の金箔(きんぱく)瓦が出土。420年ぶりの出現に、専門家たちも「やはりあった」「間違いない」と驚きを隠さなかった。

政治的な意欲持ち居城か 

今回出土した石垣のほとんどがゴロゴロした自然石。中井均(ひとし)・滋賀県立大教授(日本城郭史)は「自然石を野積みにしたような石垣を見てすぐに指月城と分かった」と話した。

 指月城は秀吉の隠居屋敷を改修する形で築城され、石垣はいつの時代のものかは分からないという。「当初からあったとすれば、最初から城並みの構えにしていたことになる。隠居どころか相当な政治的な意欲を持って伏見に移ってきたことを示す」と中井教授は説明する。

 指月城の存在は、文禄5(1596)年9月に起きた慶長伏見地震で城が倒壊後、近くの木幡(こはた)山に逃げたことを書いたキリスト教宣教師の文献などで知られていた。しかし、周辺の調査では金箔瓦などの遺物は出てくるものの、確かな遺構は見つかっていなかった。

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