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【関西の議論】仁義なき〝パクリ商法〟? 「鳥貴族」の次は「丸源ラーメン」が標的 今も昔も飲食業界「模倣は文化」

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【関西の議論】
仁義なき〝パクリ商法〟? 「鳥貴族」の次は「丸源ラーメン」が標的 今も昔も飲食業界「模倣は文化」

焼き鳥居酒屋チェーン「鳥貴族」と「鳥二郎」の看板。飲食業界では「模倣は文化」なのか…=大阪市北区

 さらに、いずれの店も店内は高さがふぞろいの木材が使われ、店員の制服は黒一色。極めつきは店の「信条」で、《たかが焼鳥屋で世の中を変えたいのです》という鳥貴族に対し、鳥二郎は《たかが焼鳥屋で世界が変わる》としている。

 ネット上に「鳥貴族だと思って入ったら鳥二郎だった」と書き込まれたことなどから、鳥貴族は今年2月、秀インターワンを提訴。首都圏や関西圏で約400店舗を展開し、年間約1200万人が来店する鳥貴族の顧客吸引力にただ乗りする不正競争防止法違反だと訴え、類似標章の差し止めのほか約6千万円の損害賠償も請求した。

パクリは業界の常識?

 だが、秀インターワン側も反論に打って出た。答弁書では「飲食業界は模倣を前提に成り立っている。競合店が互いに模倣し合って外食産業は発展してきた」とし、業界で〝パクリ〟は常識だと主張。鳥貴族の社長が以前に経済誌のインタビューで、行きつけの飲食店が均一価格だったことをヒントに価格を「280円均一」にしたと明かしていたとし、「社長も模倣が起業のきっかけになったと認めている」と指摘した。

 さらに、「『塚田農場』と『山内農場』、『磯丸水産』と『豊丸水産』の例もある」などと他の類似例を次々と証拠提出。鳥貴族と鳥二郎のロゴや営業形態は「似ていない」とし、同じビルに入居していることについても「飲食店の常套(じょうとう)手段ともいうべき戦略の一つで、鳥二郎が特別なわけではない」とした。

 この反撃に対し、鳥貴族側は5月末、秀インターワン側の主張が「根拠のない憶測だ」とする準備書面を提出。「仮に業界で模倣があったとしても適法であることは意味しない」と切り捨てた上で、「意図的に競業を仕掛け、顧客吸引力にただ乗りする行為を野放しにすれば、独自性のある店舗を展開するインセンティブ(動機付け)が著しく損なわれる」と訴えた。

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