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貧困、暴力…深刻な母子家庭「負の連鎖の断ち切りを」 シングルマザー100人調査

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貧困、暴力…深刻な母子家庭「負の連鎖の断ち切りを」 シングルマザー100人調査

シングルマザーへの聞き取り調査を行う徳丸ゆき子さん(左)=平成26年8月、徳丸さん提供

 子供の貧困が社会問題化する中、大阪を拠点に支援活動を行う市民団体「大阪子どもの貧困アクショングループ」(CPAO)が、厳しい経済状況に陥りがちなシングルマザー100人に生育歴から現在の暮らしぶりまでを聞き取る調査を実施し、うち10人の声を報告書にまとめた。病気、夫の暴力、離婚、職探し…。そこからは問題が複雑に絡み合い、親世代からの「負の連鎖」に苦しむ母子の窮状が浮かび上がる。CAPO代表で、自身もシングルマザーの徳丸ゆき子さん(44)は「SOSの声をすくい上げ、支援策や政策提言につなげていきたい」と話し、母子の居場所作りに取り組んでいる。(木ノ下めぐみ)

はね上がる貧困率

 CPAO設立のきっかけは、大阪市内で起きた2件の事件だ。平成22年、大阪市西区のマンションで3歳と1歳の子供が23歳の母親に放置され、餓死した。25年には同市北区で28歳の母親と3歳の子供の遺体が見つかった。室内に食料はなく、「たくさん食べさせてあげられなくてごめんね」という趣旨のメモが残されていた。

 平成25年の国民生活基礎調査によると、17歳以下の子供がいる世帯全体の貧困率は15・1%で、ひとり親家庭では54・6%にはね上がり、その多くが母子家庭とされる。また、生活意識について「大変ゆとりがある」から「大変苦しい」の5段階で聞くと、母子世帯の49・5%が「大変苦しい」と答えた。

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