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【日本千思万考】原子力規制委の迷走、“バカの壁症候群”が日本の国力を削ぐ 賢者のとるべき妥当な国策とは

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【日本千思万考】
原子力規制委の迷走、“バカの壁症候群”が日本の国力を削ぐ 賢者のとるべき妥当な国策とは

太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーはまだコストがかかりすぎ、その比率を現段階で早急に増やすことは国力低下を招きかねない

行き過ぎ原子力規制委、非国民的暴挙

 目下原発総停止により、エネルギー自給率が6%に落ち込んでおり、電源構成上の安全保障が最大の危機に瀕しているわけですから、国民も政治も、もっと騒ぐべきではないでしょうか。原油安は決して追い風ではありません。中東の政治的不安定性は日ごとに高まっており、石油危機を体験して原発稼働を高めてきた日本が、今一度原点に回帰するのが賢者の取るべき妥当な国策ではないでしょうか。

 火力発電所の雷雨や台風・雪害に対する防災力は原発よりはるかに弱いことは過去の事例が証明しています。一方で日本の原発安全度がドイツの10倍、フランスの5倍というのは言わずと知れた国際的評価なのですから、政治も国民も、反原発の狂気な扇動に翻弄されるのを回避すると同時に、電源確保(津波リスクの回避)に焦点を絞った緊急安全対策を加速し、早期の再稼働を進めることが肝要かと思われます。

 目下、国内の22基もの研究用の原子炉までも、すべて運転中止を余儀なくされており、このままでは技術者の海外流失(すでに中韓から誘惑の手が伸びているようです)も防げないし、再稼働を待つ原発の維持管理、廃炉技術に欠かせない人材育成に支障が出てきそうです。原子力規制委の行き過ぎた迷走は、わが国の科学技術立国の使命に抗う非国民的暴挙とも言えそうです。

日本の原子力関連技術は世界トップレベル

 国内での、こうした無益な施策が続く福島事故後ですが、わが国の原発メーカーは外向けの活動を止めることなく、東芝が改良型沸騰水型軽水炉を、日立が高経済性単純化沸騰性軽水炉を提案し、一方、三菱重工は世界最大の改良型加圧水型軽水炉を開発するなど、ますます国際的評価を上げる活躍をし続けているのです。日本の世界トップレベルの原子力関連技術は、電力の安全・安定供給のみならず、医療用・工業用への展開とか、軍事転用技術なり、核の抑止力なり、多岐にわたる効用も大きく、かつ次世代発電への積極的な取り組みに欠かせないだけに、これ以上国内での停滞を続け、日本の未来展望の芽を摘み取ってしまうわけにはいきません。

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