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【日本千思万考】原子力規制委の迷走、“バカの壁症候群”が日本の国力を削ぐ 賢者のとるべき妥当な国策とは

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【日本千思万考】
原子力規制委の迷走、“バカの壁症候群”が日本の国力を削ぐ 賢者のとるべき妥当な国策とは

太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーはまだコストがかかりすぎ、その比率を現段階で早急に増やすことは国力低下を招きかねない

非科学的・非現実的な除染の目安

 さらにもう一点、放射能や放射線に対する世間のバカの壁症候群、過敏な恐怖心と無謀な政策判断と、いたずらに危険性を煽るマスコミや反原発派知識人の非科学的・感情的な論評も解せません。

 知的水準が高いとされる日本人が、原子力、放射能など、目に見えないことにはなぜ目を閉ざしてしまうのでしょうか。世界で3番目の原発保有国であり、世界で2番目の物理化学ノーベル賞受賞歴のある日本なのですから、科学に背をそむけず、目に見えない科学の真実に近付くべく心を開き、幅広く情報を集めて学ぶことで、合理的かつ冷静な判断力を持つべきだと考えます。未来を見据え科学立国に生きるには、国民一人一人がもっと科学心を養い、日本の底力を損ねるような風評に惑わされないように変容すべきではないでしょうか。

 広島・長崎の被爆体験者の、長年にわたる健康調査のデータ累積資料は世界の科学者からも唯一の信頼できる調査と認容されておりますが、それによると「放射線量が年間百ミリシーベルト以下では人体への影響は認められない」と」結論づけています。また、国際放射線防護委員会は大事を取って5年間で百ミリシーベルトとした上で、さらに安全を担保するために年間20ミリシーベルトという明確な指針を出しています。

 にもかかわらず、蒙昧な菅民主党政権は、こうした科学的実証値の6倍から20倍もの非現実的な安全係数を基に、20キロ圏内住民を強制移動させ、なんと1ミリシーベルト以上は除染するといった非科学的、無責任な政策を打ち出してしまったのです。現実に日本人は自然界から年間2・5ミリシーベルトの放射線を常時浴びており、レントゲン医療行為や航空機旅行などを加味すると、おおむね5~6ミリシーベルトを浴びていて何ら健康に支障もないわけですから、福島の強制疎開や除染の目安が非科学的・非現実的であることがお分かりかと存じます。

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