産経WEST

大阪府警を悩ます「ある事情」…最下位レベル「給与」落ち込む「応募」必死の人材確保

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新


大阪府警を悩ます「ある事情」…最下位レベル「給与」落ち込む「応募」必死の人材確保

 路上強盗やひったくりなどの街頭犯罪が全国ワーストで、猫の手も借りたいほど忙しいとされる大阪府警が人材確保に躍起になっている。バブル経済崩壊後の数年間は「買い手市場」だったが、景気回復で過去の話となり、橋下徹大阪府知事(現大阪市長)の財政再建策で、給料水準も警察の中で最下位レベルを推移し、府警の警察官を志す若者が減っているためだ。これまでのユニークな募集ポスターに加えて「一芸採用」を導入、秋には初めて地方で採用試験を実施するなど、あの手この手を繰り出している。

橋下改革の「余波」

 バブル崩壊後、不況に強い警察官は人気の就職先だった。西日本最大の大阪府警にも応募が殺到。平成12年度には競争倍率が約25倍の大激戦となった。

 しかし、景気回復に伴う民間企業の大量採用や少子化の影響で、人気に陰りが生じる。20年に橋下氏が府知事に就任すると、府の財政再建改革が始まり、府警も例外なく最大11・5%の給料カットを断行。21年度、府警の平均俸給(給料)月額は全国47都道府県の警察で最下位にまで転落した。

 「決して給料だけで仕事しているわけではない。だが、生活もある。優秀な人材が他府県警に流れたのではないか」。ある府警幹部の率直な感想だ。

 大幅な給料カットは26年3月まで続いた。26年度の平均給料月額は全国8位に浮上したが、6年間も低迷した給料水準の影響か、17年度に1万4012人いた採用応募者は20年度に7331人と半減。競争倍率も17年度の8・1倍から5・7倍に落ち込んだ。

恒例・目を引くポスター

「産経WEST」のランキング