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【エンタメよもやま話】ビートルズはラップ未満! ヒット曲ほど幼稚8歳レベル…音楽革命、ビッグデータ分析の衝撃

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【エンタメよもやま話】
ビートルズはラップ未満! ヒット曲ほど幼稚8歳レベル…音楽革命、ビッグデータ分析の衝撃

過去半世紀、世界の音楽シーンに最も大きな影響を与えたのはビートルズではなく、90年代に米で誕生したヒップホップやラップだったとの研究成果を示す図(5月9日付英経済誌エコノミスト電子版の記事より)

 この研究を行ったのは、英ロンドン大学クイーンメアリー校で電子工学とコンピューター・サイエンスを研究するマシアス・モーチ氏と、英インペリアル・カレッジ・ロンドンで進化発生生物学を研究するアーマンド・リロイ氏の2人で、研究成果(論文)は5月6日、英国王立協会のオンライン科学誌「ロイヤルソサエティー・オープンサイエンス」に掲載されました。

 それによると、2人は英の音楽のストリーミングサービス「ラストFM」を使い、1960~2010年に、米の代表的なヒットチャートである「ビルボードホット100」にランク入りした楽曲の86%にあたる1万7094曲について、楽器や声の種類をはじめ、特定コード(和音)の登場頻度、曲調の特徴などをアルゴリズムやコンピューター解析の技術を用いて分析するとともに、それぞれの年で平均的とされる楽曲同士を異なる年同士で比較するなどし、音楽の流行の移り変わりを詳細に調べました。

「1964」「1983」「1991」…ビートルズは単なる“波乗り”だった

 その結果、突然、楽曲の特徴や傾向が前年とは大きく変わる音楽的な“革命”が起きた年があったのです。その“革命”は、過去半世紀の間に3回起きました。それは1964年(英国のバンドの時代)、1983年(ロック音楽の時代)、1991年(ヒップホップの時代)でした。

 そして、この3回の“革命”の中で、最大の影響を与えたのが91年、ヒップホップの登場だったというのです。

 モーチ氏は英BBC放送に「91年の第3の“革命”が最大のものである。われわれの研究結果でもそれは顕著だ。なぜなら、われわれは(楽曲の各構成要素の)調和について熟視したが、ヒップホップやラップはハーモニーを使わず、スピーチ(おしゃべり)のサウンドやリズムを強調している。これは(音楽における)真の革命である。ハーモニーのないポップ・ソングを可能にしたのだから」と断言します。

 ではビートルズはどうなのか?。2人は、彼らが63年に発表し、大ヒットさせた「ツイスト・アンド・シャウト」が、61年に米バンド、トップ・ノーツ、そして62年に米ソウル・グループ、アイズレー・ブラザーズがそれぞれ、先に発表した楽曲のカバー曲であるうえ、既に米のビーチボーイズがビートルズ旋風が吹き荒れる約1年前の63年に「サーフィン・U.S.A.」を大ヒットさせている点などに着目。

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