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就活オワれハラスメント? 企業から内定学生に「大学の推薦状」要求相次ぐ

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就活オワれハラスメント? 企業から内定学生に「大学の推薦状」要求相次ぐ

最近の就活では、内々定を出した企業から大学の推薦状を求める動きが出ている

 学生に内々定が出される「採用時期」が、前年の4月1日から8月1日以降に遅らされた大学4年生の就職活動。ところが、水面下で内々定を出した中堅企業が、学生に「大学からの推薦書類」の提出を求める動きが出ている。企業側が内定者に逃げられないよう、大学を巻き込んで圧力をかける「オワハラ」(就活終われハラスメント)とも指摘される。「提出しないと内々定を取り消されるかも」という学生の不安の声に対し、大学側は対応が分かれている。(木ノ下めぐみ)

精神的拘束を狙う?

 「期限までに書類を出せなかったら、内々定は取り消されないでしょうか」

 21日午後、立命館大学衣笠キャンパス(京都市北区)の就活支援窓口「キャリアセンター」で、4年生の男子学生が沈痛な面持ちで訴えた。内々定を受けた中堅企業から、大学名の推薦状を提出するよう求められたからだ。

 教授推薦が一般的な理系学部に対し、文系学部の就活は自由応募形式がほとんど。大学の推薦書類提出は義務ではなく法的拘束力もないが、同センターの松原修次長は「辞退すれば書類を出した大学に迷惑がかかるのでは、という精神的拘束を期待しているのでは」と話す。

 中堅・中小企業の採用に詳しい就職情報会社「学情」は「今年の就活は学生側の売り手市場になっており、8月に控える大手企業の選考に流れる学生が増えることを止めたい中堅・中小企業が、人材確保のために提出を求めている」とみている。

 こうした働きかけに対し、大学側は簡単に推薦状を出せない背景がある。

 「就活時期の変更は、学業に専念させたいという大学側の要請で始まった処置。それを大学の方から破ることはできない」(松原次長)ため、同大は8月1日までは推薦状の提出に応じない方針で、担当者が提出を求める企業に事情を説明して回っているという。

 関西大(大阪府吹田市)も企業の求めに応じない方針だが、関西学院大(兵庫県西宮市)は、大学名の推薦状は8月まで出さないものの、教授名で学生に入社の意思があることを裏付けする文書を提出することは容認しているという。

懇親会名目で呼び出し

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