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【スポーツON&OFF】「9秒台はいつ」…桐生にちらつく故障の影 爆発力を取り戻せるか

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【スポーツON&OFF】
「9秒台はいつ」…桐生にちらつく故障の影 爆発力を取り戻せるか

男子100メートル決勝を棄権し、スタンドで観戦する桐生=日産スタジアム

 やはり日本選手にとって陸上男子100メートルの9秒台は大きな壁なのか-。5月15日の関東学生対校選手権(日産スタジアム)。注目を集める桐生祥秀(東洋大)は左太もも裏の張りのために、決勝レースを棄権し、悔しそうにスタンドからレースを見つめていた。

 同じ日の準決勝のレースで中間疾走の際に左足が痙攣(けいれん)したような状態になったという。土江寛裕コーチは「レースに出場しても、けがをするリスクは高くない。10本走って1本けがするかどうか」と軽症を強調したが、昨秋の仁川アジア大会でも左太ももの肉離れで出場を辞退した経緯がある。今回、張りが出たのも部位が近かっただけに、大事を取った形だ。

 昨年も故障に泣かされた1年だった。4月の織田記念国際では予選で10秒10をマークしながら、決勝は右太もも裏の違和感で棄権。その後も右足底筋や股関節を痛め、アジア大会も肉離れで辞退。9秒台へ周囲の期待が高まる一方、思うように走れないジレンマに苦しんできた。

 京都・洛南高時代はほとんどウエートトレーニングをしていなかったため、昨年冬は本格的な筋トレに着手。臀部から太ももにかけての筋肉も一回り大きくなってきた印象を受けるが、それでも、9秒台で走る黒人選手に比べると、まだまだ細い。土江コーチは「レースでスイッチが入ると、120パーセントの力が出てしまう。そのとき、足が耐え切れるか心配もある」と話す。少しでも不安があれば、決して無理はさせられない状況だ。

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