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【衝撃事件の核心】
〝自慰行為〟ライブの女も逮捕していた…FC2事件の全容解明へ 創業者実弟を「共犯」立件

押収パソコンのデータ解析
この事件をきっかけに、捜査本部は男が使っていたFC2に目を向け始める。裏付け捜査の過程で浮上したのが、今回逮捕されたFC2創業者の弟が創設したホームページシステム社だった。
法人登記によると、同社は前身である有限会社が平成14年に設立され、20年に株式会社化。資本金は1億円で、インターネットを利用した情報提供サービスやサーバーの設置・管理などを行っているとされる。
実質的にFC2を運営していると確信した捜査本部は、26年9月に同社への家宅捜索を実施。同年12月、社長と相談役から任意で事情も聴き、立件に向けた足場を固めていった。
家宅捜索では、パソコンやサーバーなど727品目約1千点を押収。パソコンは同社などから149台を押収し、データを解析した結果、FC2の会員約2600万人分のIDなどの情報が管理されていたことが分かった。2600万人の会員のほとんどが日本人だったという。
一部の配信の視聴に必要な換金可能なポイントなどによる収支を示すデータもあり、25年10月からの1年間で、FC2ライブで約29億円の売り上げがあったことも判明した。売り上げは配信・投稿者に7割、運営サイドに3割という比率で分けられていた。
捜査本部はパソコンのデータを同社がFC2を実質的に運営していたことを裏付ける証拠と判断。今年4月23日、「帽子君」を名乗る男らと共謀したとする公然わいせつ容疑で社長と相談役の立件に踏み切った。
性器露出の違法動画
その後、捜査はさらに進展する。
5月14日、別の投稿者のわいせつ動画も配信したとして、公然わいせつ容疑で社長と相談役を再逮捕した。