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【関西の議論】巨大ターミナル・阪急梅田駅ホームにあるナゾの「箱」 関西鉄道特有「新聞原稿」託送制度を追う

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【関西の議論】
巨大ターミナル・阪急梅田駅ホームにあるナゾの「箱」 関西鉄道特有「新聞原稿」託送制度を追う

行き止まりの線路が9本並ぶ一大ターミナルの阪急梅田駅に置かれた「新聞原稿」の箱

関西私鉄、伝統重んじる?

 託送制度を導入している鉄道会社は阪急だけではない。南海電鉄は一律280円で新聞原稿を送ることができる。京阪電鉄や阪神電鉄でも、利用頻度は低いが、制度は残っている。一方、近畿日本鉄道は「パソコンやバイク便などが普及したため」として、平成20年5月に廃止した。

 これに対し、JR西日本にはそのような制度はなく、担当者は「聞いたこともない」と話す。東京には大阪よりも多くのメディアがあるが、関東の私鉄にはあるのだろうか。

 東武鉄道の担当者は「初めて聞いた」。西武鉄道の担当者は「タクソウ? 電車で何か送るのですか?」。東急電鉄や西武鉄道の担当者も託送は初耳だったようだ。

 ただ、新宿と神奈川県の小田原、江ノ島を結ぶ小田急電鉄では昭和59年まで、関西の託送に近い「手小荷物」制度があり、報道機関の原稿を電車で運んでいた記録が残っているという。

 関西特有の制度といえるが、例外は島根県の地方私鉄、一畑電鉄だ。「小荷物」という名称だが、数年前まで地元のメディアが支局から本社に原稿を送るために使っていたという。制度としては現在も残っており、輸血用の血液や鮮魚を電車で運んでいる。料金は10キロまで一律690円。こちらは一般の人も利用できるのが特徴だ。

 阪急梅田駅のホームにあった箱のナゾは氷解した。しかし、利用実績がほとんどないにもかかわらず、関西の私鉄だけに託送制度が残っている理由は分からなかった。

 鉄道アナリストの川島令三さんの見方はこうだ。

 「関西の私鉄は関東の私鉄に比べ、昔の車両や制度を大事にする傾向がある。よく言えば伝統を重んじているのかもしれない」

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