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【関西の議論】巨大ターミナル・阪急梅田駅ホームにあるナゾの「箱」 関西鉄道特有「新聞原稿」託送制度を追う

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【関西の議論】
巨大ターミナル・阪急梅田駅ホームにあるナゾの「箱」 関西鉄道特有「新聞原稿」託送制度を追う

行き止まりの線路が9本並ぶ一大ターミナルの阪急梅田駅に置かれた「新聞原稿」の箱

運転台脇の〝特等席〟に…

 京都市上京区にある京都府教育委員会。2月16日の正午すぎ、地元の記者が一室に集まり、あるものを今か今かと待ち受けていた。公立高校の入試問題だ。

 この日は国語、数学、英語の試験が行われており、午後0時20分、府教委の職員が問題用紙を持って現れた。産経新聞京都総局の女性記者は用紙を受け取るや否や走り出した。

 入試問題を翌日の朝刊に掲載するため、1分1秒でも早く本社に届ける必要があるのだという。

 女性記者は道路でタクシーをつかまえると、市中心部の烏丸通沿いにある総局へと急ぐ。問題用紙は総局で庶務を担当する女性の手に渡った。

 午後0時40分、女性は問題用紙を大きな封筒に入れ、近くの阪急烏丸駅へ。封筒には「新聞原稿」「阪急梅田駅止」の文字。駅の改札口で「新聞原稿託送物受託票」と書かれた紙片に「梅田」と記入し、女性はホームの端っこで電車を待った。

 午後0時52分、梅田行きの特急電車が到着。運転席の扉を開けた男性運転士に、女性は「お願いします」と封筒を手渡した。

 私も特急電車に乗り込んだ。封筒は運転台脇の〝特等席〟に置かれ、特急電車は最高時速115キロで快走していく。並走する道路の車やトラックを次々と追い越し、梅田までは約40分だ。

 行き止まりの阪急梅田駅に到着すると、運転士は「新聞原稿」と書かれた箱に近づき、封筒を箱の中に入れた。ナゾの箱が使われる瞬間は思いのほかあっさりしていた。

料金は一律270円

 しかし、である。なぜ、わざわざ問題用紙を電車で運ぶ必要があるのか。

 手紙などの信書以外ならバイク便で速達することができる。しかも、バイク便なら京都府教委から大阪市浪速区の本社まで直送することが可能なのだ。

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