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【関西の議論】次期門首はサンバの国から来た物理学者 「お東紛争」は知らず…「妻とはアツアツ」で会見は笑いの渦

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【関西の議論】
次期門首はサンバの国から来た物理学者 「お東紛争」は知らず…「妻とはアツアツ」で会見は笑いの渦

真宗大谷派の次期門首、大谷暢裕師。記者会見ではユーモアを交えて質疑に応じ、会場を笑いに包んだ=4月22日午後、京都市下京区の東本願寺

 お堅いイメージが先行する宗教者が、これほどユーモアを交えて表舞台に登場したことが、かつてあっただろうか。真宗大谷派の次期門首、大谷暢裕(ちょうゆう)師(63)が4月22日、京都市下京区の本山・東本願寺で初めての記者会見に臨み、自らと教団について語った。ブラジル国籍の物理学者という異色の経歴とあって報道陣の関心は高く、時間は予定を約30分オーバー。「とても難しいのは正座」「妻とはアツアツの恋愛結婚」といった言葉に、会場は和んだ。大谷派にとっては、将来の教団トップの人柄を印象づけることにひとまず成功した形だが、「お東紛争」と呼ばれる過去の内紛に根ざした複雑な事情が、影を落とし続けている。(小野木康雄)

「私はブラジリアン」

 「私はれっきとしたブラジリアン。どこまで日本語でお答えできるか分からないが、ベストを尽くしたい」。暢裕師は集まった報道陣約40人を前に、こう切り出した。

 暢裕師は京都生まれ。1歳だった1952(昭和27)年、南米開教区の開教使となった父、暢慶(ちょうきょう)師の赴任に伴ってブラジルへ渡り、今年3月まで60年余りにわたって現地で暮らしてきた。ブラジル国籍で日本国籍はなく、日本語と英語も話せるが、日常会話や読み書きは母国語のポルトガル語を使う。

 一方、記者会見はすべて日本語。事前に出席者から寄せられた質問を事務方の司会者がまとめて尋ね、暢裕師が答える-という進行だった。追加の質疑も加えると当初予定の1時間半を約30分超えた。

 最初にユーモアを披露したのは開始約10分後。「機会」という言葉を言いよどむと、すかさず「すいません。たまに、日本語忘れます。ブラジル語(ポルトガル語)がぱっと頭に出てくるんで」と語った。

 次は「今後の目標は?」という質問に対する回答。「本山になじむこと。教学を学ぶこと。日本の生活に慣れること。日本語をもっともっと勉強することです」と答えた上で、意外な課題を口にした。

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