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【大阪都構想 戦いの後】(下)歩み寄るもなお火種 大阪市議会、根深い遺恨

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【大阪都構想 戦いの後】
(下)歩み寄るもなお火種 大阪市議会、根深い遺恨

 自民が来年4月をめどに24区のうち2区を総合区に格上げし、検証を経て11区まで増やす構想を持っているのに対して、公明は現在の24区の再編を進めた上で総合区に格上げするプランを描く。自公の間ですら隔たりがあるが、公明市議は住民投票が僅差だったことを踏まえ、こう強調する。

 「改革してほしいという市民の声は大きい。維新も話し合いに巻き込み、前に進めたい」

 維新、対話路線に

 維新側にも大きな変化が生まれている。20日、維新市議団の幹事の改選が行われ、他党と没交渉だった強硬派の多くが外れた。

 維新内では以前から強硬派が団運営を主導することで市議団が孤立し、橋下提案の議案を成立させるために汗をかいていないとの不満がくすぶっていた。約1年前に市議の一部が市議団代表の解任に向け多数派工作を試みたこともあり、今回は党の危機的な状況下で多くの市議が対話路線を選んだとみられる。

 「他党とも話をしていく。ノックをしていきたい」。この日、代表に選ばれた改発康秀は就任会見で意気込みを語り、隣に座る幹事長の大内啓治も「市の枠組みを残したまま、都構想よりもベターな方法を探っていく」と語った。

 これまでの対立関係から脱しようとする市議会だが、長い間に培われた遺恨は根深い。この日も維新側が第一会派として新議長を決める議会の選挙に候補を出すと主張、自民が「選挙で対立するのではなく全会一致で決まるような候補者にすべきだ」と反発。結論は21日に持ち越された。

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