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【大阪都構想 戦いの後】(中)自民、握手しても拭えぬ橋下・維新への不信 「これからが本当の正念場」

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【大阪都構想 戦いの後】
(中)自民、握手しても拭えぬ橋下・維新への不信 「これからが本当の正念場」

新執行部を決める会合を終え、記者会見に臨む柳本顕・自民党大阪市議団幹事長(手前から3人目)ら=19日午後、大阪市北区(安元雄太撮影)

 19日午後、自民党大阪市議団の新しい幹事団6人が決まり、市長室へと向かっていた。出迎えた大阪維新の会代表の橋下徹は1人ずつと握手を交しながら「お互いにお疲れ様でした」と声をかけ、市議団幹事長の柳本顕も笑顔で応じた。

 「次は市長選には出ません」。橋下が改めて自らの引退について言及すると、柳本も「今回の結果は僅差だ。反対の人も今のままでいいとは思っていない」と返したという。

 挨拶は約10分間。17日の住民投票直後に橋下は「ノーサイド」、柳本は「調和」と強調した。双方の思いを象徴するかのようなシーンではあったが、直後に開かれた自民市議団の記者会見では拭いきれない維新への不信感があった。

 「橋下さんがまだいるので、何がどう転ぶか分からない。自公で主要な役職を担い、安定した市政運営をする」。最大会派の維新に譲ることなく、議長、副議長といった議会の主要ポストを自公で取りに行くと宣言した。

一線超えた自民

 対外的な「調和」とは真逆の怒りが、自民内にはたまっている。橋下が府知事時代、府庁舎移転問題で自民府議団内がもめた際、当時自民府議だった松井一郎らが飛び出し、維新結党へとつながった。近親憎悪に似た感情が根底にある。

 それに加え、平成23年の統一選で橋下旋風のもとで誕生した若手議員も好戦的だった。市議の1人はブログで自民市議団を「もう死んでいる」「アリンコ達」とあざけり、住民投票の告示前に別の維新市議は自民中堅市議を「もう詰みましたわ」と挑発していた。

 住民投票で橋下政治に終止符を打つべく、自民は血眼になった。議会内での共産との共闘関係を街頭にも持ち込み、市民が見つめるパレードや集会などで蜜月ぶりをアピールした。自民府連内から「共産にアレルギーがある支持層が賛成に流れる」と懸念する声も出始めていたが、立ち止まることはできず、一線を越えることになる。

共産の街宣車に上った自民の柳本議員「気持ちいい。何か兄弟と一緒におるような…」

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