産経WEST

【大阪都構想 戦いの後】(上)敗北の橋下氏「議員から辞表集めておけば…」と冗談も 引退会見の隣室は“修羅場”に  

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【大阪都構想 戦いの後】
(上)敗北の橋下氏「議員から辞表集めておけば…」と冗談も 引退会見の隣室は“修羅場”に  

大阪市の所属長会議に臨む橋下徹市長。さばさばした表情も=18日午前、大阪市北区(村本聡撮影)

 橋下は周囲に「覚悟を決めさせるために議員から辞表を集めておけばよかった」と冗談めかしたとされる。側近は「橋下独りが危機感を背負い込んできた」と思った。

  ■  ■  ■

 「よっしゃー」。17日夜、自民府連の幹部たちは反対多数のニュース速報に叫び声をあげ、両こぶしを突き上げた。

 カメラの前で手を取り合い、表情をほころばせる。ただ1人、自民市議団幹事長の柳本顕は険しい表情を崩さなかった。「賛成に投票した人がこの光景を見たら、いい気持ちはしない。この戦いに勝者や敗者を作ることは好ましくない」という理由だった。

 有効票数のうち賛成は49・62%、反対派50・38%で僅差だった。柳本は「私たちは51の方に立ったが、49の民意をくみとり、市政を調和でもって取り戻していきたい」と語る。

 投票箱が締め切られるまで、賛成派、反対派の双方が主張をぶつけあった。大阪市の存続は決まったが、街は二分された。18日には反対派に加わった市民団体が市役所近くで勝利集会を開き、橋下の即時辞職を求めた。調和への道は容易ではない。(敬称略)

     ◇

 橋下氏が5年余りかけて作り上げた「大阪再生」のプランは露と消え、街には戦いの「爪痕」が残った。対立から調和へ。新たな道へとかじを切った大阪政治の底力が試される。

関連トピックス

「産経WEST」のランキング