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【橋下氏政界引退へ】大阪を「橋ロス」が覆う?自らかぎ取った“賞味期限” 新たな成長戦略描けるか

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【橋下氏政界引退へ】
大阪を「橋ロス」が覆う?自らかぎ取った“賞味期限” 新たな成長戦略描けるか

会見する、大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長=17日午後、大阪市北区(門井聡撮影)

 これも「いさぎよい、見事な散り際」というべきなのだろうか。17日投開票され、わずかな差で反対が賛成を上回った「大阪都構想」をめぐる住民投票。「たたきつぶすと言って、こちらがたたきつぶされた」。深夜の記者会見であっさりと敗北を認め、自らの政治家生命に引導を渡すと宣言した橋下徹大阪市長(維新の党最高顧問、大阪維新の会代表)の“晴れ晴れとした笑顔”は、あまりに印象的だった。

 橋下氏らしいと言えば、橋下氏らしい。「民主主義は多数決だ」。話し合いをして、どうしても折り合いがつかない課題は、有権者の判断に委ねるしかない。首長として、政党のトップとして、常々口にしてきた。

 あまりにシンプルな民主主義論と、常に敵を設定して突破を図る手法は、あちこちで軋轢(あつれき)を生んだ。「僕みたいな政治家が長くやるのは危険。敵を作る政治家は、必要とされる時期にいるだけ。権力なんて使い捨てでいい」。会見で橋下氏は語った。たとえ大阪市の有権者を二分するような投票結果であろうとも、ある種原理主義的な理念で、妥協は許されないということなのだろう。政治家・橋下徹は自ら「賞味期限」をかぎとった。

 思えば橋下氏は、これまで何度「天下分け目の大戦(おおいくさ)」を仕掛け、選択を求めてきたことだろう。平成23年4月の統一地方選で維新が大躍進し、松井一郎大阪府知事(維新の党顧問、大阪維新の会幹事長)とともに戦った同年11月の「大阪ダブル選」で完勝。勢いをつけて24年の衆院選で日本維新の会(当時)に54議席をもたらし、全国区で旋風を起こした。

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