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米アムトラック脱線 専門家「福知山線脱線事故と符合」指摘

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米アムトラック脱線 専門家「福知山線脱線事故と符合」指摘

制限速度の2倍以上 カーブ区間に安全装置未整備 「整備すべきだ」

 米東部フィラデルフィアで発生した全米鉄道旅客公社(アムトラック)列車脱線事故は、列車が現場カーブに差し掛かる際に制限速度を2倍も上回るスピードを出していた。日本の専門家からは、兵庫県尼崎市で平成17(2005)年に起きたJR福知山線脱線事故と符合しているとの見方が上がる。運行頻度の比較的高い路線でありながら、高度な保安装置が設置されていなかったためだ。

 事故が発生した路線はニューヨークとフィラデルフィアを結び、全米でも屈指の運行本数だが、現場のカーブには自動列車制御装置(ATC)が設置されていなかった。鉄道の安全に詳しい関西大の安部誠治教授(公益事業論)は「列車が頻繁に行き交う区間なら(カーブで)列車の速度を抑制できる安全装置が整備されるべきだった」と指摘する。

 現場カーブは時速50マイル(約80キロ)に制限されていたが、脱線した列車は時速106マイル(約170キロ)で進入。運転士は直前に急ブレーキをかけて時速102マイル(約165キロ)に落としたが、列車は速度超過でカーブを曲がりきれず脱線した疑いが強まっている。

 安部教授は「手前と現場カーブの速度差も大きく、福知山線脱線事故と似ている」という。JR福知山線脱線事故の現場は当時、制限速度が時速70キロだったが、手前の直線区間は時速120キロで、速度差は50キロあった。そのカーブ区間に快速電車が時速約116キロで進入し、脱線した。

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