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【九転十起の女(12)】「万一帰るなら尼僧にする」親が決めた結婚に覚悟

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【九転十起の女(12)】
「万一帰るなら尼僧にする」親が決めた結婚に覚悟

浅子の夫、広岡信五郎(大同生命保険提供)

 当時の浅子の様子を記したものは少ないが、浅子の追悼会で日本女子大学2代目校長、麻生正蔵が述べた弔辞は直接聞いた話だけをもとにしたという貴重な証言だ。古い因習による結婚に不満を抱く浅子に実家は不安を覚え、もし万一帰るなら尼僧にすると言い渡すが、浅子はこう覚悟していた。

 「一旦親の約束したものを背くは子たるものの道でない。自分さへ辛棒すればそれで済む。どんな難事が降りかかろうとも断じて里方へは帰らぬ」(大正8年7月11日付「家庭週報」)

     (石野伸子)    =敬称略、(13)に続く

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