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【我ら東京五輪世代】「26・5センチ」が生む強力キック 競泳女子平泳ぎ・今井月(14)

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【我ら東京五輪世代】
「26・5センチ」が生む強力キック 競泳女子平泳ぎ・今井月(14)

競泳の日本選手権女子100m平泳ぎで、2位に入り、笑顔の今井月=4月9日、東京辰巳国際水泳場

 14歳にとって、悔いの残る大会となった。4月12日まで開催された競泳の日本選手権。夏の世界選手権の代表に入るためには「派遣標準記録を切って2位以内」が条件だった。100メートル平泳ぎで2位に入るも、派遣記録に0秒24届かず。得意な200メートル平泳ぎでは記録は突破しながら3位。レース後は目を赤く腫らした。

 ただ、確かな成長の足跡は残した。100メートルも200メートルも自己ベストをマーク。163センチ、48キロとトップスイマーの中では小柄だが「体力には自信がある。競っていたら燃えるタイプ」と話す。来年のリオデジャネイロ五輪に向け、「リオの選考会では悔しい思いはしたくない」と決意を新たにした。

 2歳上の兄の「流星(ひかる)」という名前にちなんで、「月(るな)」と名付けられた。ローマ神話に出てくる月の女神がルナ。3歳で水泳を始め、小学6年になると頭角を現し、学童記録を次々と塗り替えた。注目を集めるきっかけとなったのは12歳で出場した2013年の日本選手権。200メートル平泳ぎで五輪経験者と堂々とわたりあって3位に入り、周囲を驚かせた。

 最大の武器は強いキックを生み出す足にある。足のサイズは男子顔負けの26・5センチ。膝の関節も柔らかく、キックは外に大きく広がる。まだ上半身が細く、水の抵抗を抑えられるのも記録を伸ばしている要因だ。

 8歳のときに母が他界。スイミングスクールへの送迎から食事の世話まで、父の博美さんに男手一つで育てられてきた。20年東京大会も含め、五輪出場は父と娘の大きな目標だ。「五輪は夢の舞台。リオで経験を積んで、東京ではメダルを取りたい」。競泳界の「月」が輝く星を目指す。(丸山和郎)

                   ◇

【プロフィル】いまい・るな 2000年8月15日生まれ。岐阜県出身。3歳で水泳を始め、平泳ぎ3種目で日本学童記録(小学生以下)を樹立。得意種目は200メートル平泳ぎで、中学1年だった13年には東アジア大会(中国・天津)の代表に選ばれた。本巣スイミングスクール所属。

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