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【日本人の座標軸(43)】「靖国参拝」閣僚を名指しする異常…英霊に尊崇の念をささげるのは自然なこと

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【日本人の座標軸(43)】
「靖国参拝」閣僚を名指しする異常…英霊に尊崇の念をささげるのは自然なこと

靖国神社

 帰国後、第2次大戦の戦没者で、遺族に引き渡すことができなかった遺骨が安置されている千鳥ケ淵戦没者墓苑に参拝したが、靖国神社には参らなかった。理由は靖国は戦争を美化する施設だという、まことに稚拙な発想によるものであった。

 国民を代表する総理が、戦争で散華された方々が祀られている靖国神社に参拝し、英霊に尊崇の念をささげるのは自然なことである。ところが、日本ではそれができないのである。なぜか、中国・韓国の反感を恐れてのことである。

 昭和28年8月3日の衆院本会議で「戦犯の赦免に関する決議案」が可決され、戦犯問題は完全に解決した。吉田茂首相から鈴木善幸首相まで、毎年8月15日に参拝していたのであるが、1985(昭和60)年、胡耀邦主席の立場が危うくなるのをおもんばかった中曽根康弘首相は靖国参拝を見送った。

 胡耀邦主席は作家の山崎豊子氏との対談で「A級戦犯が祀られている靖国神社に首相が公式参拝するのは、戦争責任を軽んじているように映る。A級戦犯を別にすれば、問題はなくなる」と語った。その背後には、朝日新聞社が中国に対して「不快感を示されては…」と、ご進講したからと伝えられている。

 小泉純一郎氏が参拝して以後、総理の靖国参拝は物議を呼ぶこととなった。参拝した閣僚を名指しする異常さは残念でならない。

■足立勝美(あだち・かつみ) 兵庫県立高校教諭、県立「但馬文教府」の長、豊岡高校長などを務め、平成10年に退職。24年、瑞宝小綬章受章。『教育の座標軸』など著書多数。個人通信「座標」をホームページで発信。養父市八鹿町在住。鳥取大農学部卒。

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