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【関西の議論】最高級「山田錦」奪い合い 〝冬の時代〟でもプレミアム銘柄には行列 国も規制緩和でブーム後押し

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【関西の議論】
最高級「山田錦」奪い合い 〝冬の時代〟でもプレミアム銘柄には行列 国も規制緩和でブーム後押し

日本酒と山田錦の全国生産量の推移

 日本酒の国内消費が落ち込む中、原料の酒米が足りないという奇妙な逆転現象が起きている。背景にあるのは「プレミアム志向」。大量生産型の安価な銘柄が伸び悩む一方、世界的な和食ブームを背景に酒米を多く使う純米酒、吟醸酒など高級銘柄の人気が高まっているためだ。ただ、酒米はこれまで食用米と同じく生産調整(減反)の対象だったため、最高級の酒米「山田錦」が不足し、高級銘柄は品薄状態が続く事態に陥っていた。政府は昨年度から酒米の増産分を生産調整の対象から外し、山田錦もようやく増産態勢に入ったが、果たして高級銘柄の品薄解消の光明となるか。

「獺祭」300本即売

 大阪で初夏を思わせる陽気となった4月26日の午前8時半。高島屋大阪店(大阪市中央区)に通じる薄暗い地下街では、開店前から行列ができていた。その数約150人。お目当ては、旭酒造(山口県)の日本酒「獺祭(だっさい)」だ。

 「整理券を配布します」。店員の呼びかけと同時に先頭から順番に配られる。わずか数分後に「磨き2割3分の一升瓶なくなりました!」との声が響き渡り、人々がざわつく。購入は1人2本までの限定付きだったが、計7種類約300本分の整理券はあっという間になくなった。

 獺祭は山田錦を使った純米大吟醸酒。通常、50%の精米率で大吟醸を名乗ることができるが、より清廉な味を求め、最大で23%まで磨き抜いていることで知られる。「磨き2割3分」とはこの商品を指し、一升瓶の値段は約1万円だ。

 昨春、安倍晋三首相が来日したオバマ米大統領に贈ったことでも知られる。いまや店頭では手に入りにくいプレミアム商品で、獺祭が飲めることを売りにする飲食店も多い。

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