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佐川印刷元役員、80億円流用か 「銀行印ひそかに…」グループ会社資金、決議経ず

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佐川印刷元役員、80億円流用か 「銀行印ひそかに…」グループ会社資金、決議経ず

 総合印刷会社「佐川印刷」(京都府向日市)で財務や経理を担当していた元男性役員が、グループ会社の資金約80億円を取締役会の決議を経ずに、不正に流用した疑いのあることが1日、複数の関係者への取材で分かった。佐川側は資金流用の関係先となった土地や建物など資産の仮差し押さえを京都地裁に申請、4月までに相次いで認められた。元役員は疑惑発覚後の今年1月に辞任。捜査当局も同様の疑惑を把握しており、巨額資金流用事件に発展する可能性もある。

 佐川側の内部資料によると、判明した流出先は、元役員の知人男性が主体的に実施したシンガポールのサーキット運営などの資金(約54億円)▽元役員が代表取締役だった別会社の資金(約15億5700万円)▽京都府南丹市のゴルフ場の買収資金(7億2千万円)▽モンゴルの金融機関の増資に関する資金(4億円)。元役員は1月に佐川印刷の取締役を辞任する直前、独断でグループ会社の資金を不正に流用した概要を記した報告書を佐川側に提出していた。

 関係者などによると、佐川印刷のグループ会社「エスピータック」(京都府亀岡市)の口座から第三者に対し、不透明な形で多額の資金が移されていることが昨年秋、外部の指摘で発覚。佐川側が調査を進めたところ、元役員による不正流用の疑いが浮上した。

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