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【経済裏読み】青息吐息の米カジノ、マカオも中国「反腐敗」で凋落か、“未開”日本に食指の米大手

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【経済裏読み】
青息吐息の米カジノ、マカオも中国「反腐敗」で凋落か、“未開”日本に食指の米大手

マカオのカジノ。中国当局の倹約・反腐敗運動のあおりで打撃を受けている(ロイター)

 カジノに併設される高級ホテルやショッピングモールにも打撃となっており、ブルームバーグは「中国本土からの観光客は以前より出費を抑えている」と伝えた。中国本土からも一獲千金を狙う中国人富裕層がこれまでマカオに押しかけていたが、今やその活気やどこにというありさまだ。

 その影響をもろに食らったのがマカオへ進出を加速していた米カジノ産業。大手の一角のラスベガス・サンズはマカオ市場で収入の6割を稼ぎ出している。マカオでのカジノ事業は今や各社の屋台骨で、マカオの衰退は経営を揺るがす深刻な事態だ。

 また、マカオ政府はカジノ運営ライセンスのあり方について年内にも見直すと伝えられている。香港メディアなどによると、中国当局の意向に配慮し、地場資本や中国本土企業にライセンスを新たに発行するのではないかとの観測もあり、米国勢の締め出しにつながるとの見方も出ている。

 さらに、ロイター通信は、中国当局が中国本土の観光客の呼び込みを図る海外のカジノ産業に対し、取り締まりを強化する方針だと伝え、海外のカジノ産業にとって、「大きな打撃となる可能性がある」としている。

 IRが活路か

 もっとも、米国でも最大のカジノ都市であるラスベガスのリゾート産業は、意外にも堅調だ。

 多くのカジノ運営業者がカジノに依存したサービスを見直し、ショッピング施設を拡充したり、ショーなどのイベントを充実。観光だけでなく、ビジネス需要も取り込むため会議場を整備する業者もあり、そうした多角化が一定の成功を収め、カジノを含む「統合型リゾート施設(IR)」への動きが広がっている。

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