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選挙カーの名前連呼はご法度です! 栗東市「トレセン」周辺では〝馬最優先〟の統一選   

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選挙カーの名前連呼はご法度です! 栗東市「トレセン」周辺では〝馬最優先〟の統一選   

JRA栗東トレーニングセンター内にある「馬最優先」の看板

 統一地方選の後半戦、「馬」の事情を優先した選挙戦が展開されている地域がある。競走馬の調教施設「JRA栗東トレーニングセンター」がある滋賀県栗東市。19日に市議選が告示されて候補者らが舌戦を展開中だが、トレセン周辺に限っては、物音に敏感な競走馬を刺激しないよう、選挙カーでの名前の連呼やマイクを使った街頭演説はご法度。出勤時刻が早い、週末は各地のレース開催で人がいないなど特殊事情はほかにもあり、各陣営とも攻めあぐねているようだ。(小川勝也)

 午前3時半。トレセンの正門に当たる凱門(かちどきもん)前へ姿を見せた無所属現職候補は、車やバイクで出勤するトレセン関係者に手を振り、マイクを持たず地声で「おはようございます」と呼びかけ、支持を求めた。

 この時期、競走馬のトレーニングは午前6時ごろ始まる。「騎手や調教師、厩務員(きゅうむいん)らにまとまって直接会えるのはこの時間帯しかないので」と候補は話す。

 トレセン事務所によると、施設内では調教師、馬の世話をする厩務員ら約1500人が働く。周辺には彼らの宿舎が建ち並び、約2千人が暮らす。当選ラインが千票前後の同市議選では、「無視できない票田」とみなす陣営は多い。

 しかし、トレセン側の懸念は、約2千頭いる競走馬が選挙カーや街頭演説の大きな音に驚いて暴れ、人や馬がけがをすること。選挙があるたび、市選管を通じ、各陣営に配慮を要請している。

 4年前の前回市議選は無投票。昨年11月の市長選や今月の県議選などでも無投票が続いてきた。国政選挙を除くと、久々の選挙戦となって各候補とも支持の獲得に躍起だが、馬最優先のトレセン周辺では勝手が違う。

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