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「造り出し」に埋葬施設か 京都・久津川車塚古墳で遺構出土 

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「造り出し」に埋葬施設か 京都・久津川車塚古墳で遺構出土 

埋葬施設と推定される長方形の掘り込み(奥の土盛りの手前)が「造り出し」部分で見つかった久津川車塚古墳の発掘調査現場=京都府城陽市(城陽市教委提供)

 京都府城陽市平川にある国史跡の前方後円墳「久津川車塚古墳」(5世紀前半、全長約180メートル)の発掘調査を行っている城陽市教委は17日、古墳のくびれ部に突出した「造り出し」があり、中央部分に埋葬施設と推定される長方形の掘り込みが見つかった-と発表した。造り出しは祭祀(さいし)の場ととらえられることが多く、埋葬施設はほとんど確認されていなかった。市教委は「造り出しの機能を考えるうえで貴重な資料になる」としている。

 古墳の史跡整備のための事前調査として、今年2月から発掘調査を実施。古墳西側のくびれ部に造り出しの存在を確認した。

 造り出しの中央付近では南北約8メートル、東西約3・5メートルの長方形の掘り込みを検出。中央付近にあることなどから埋葬施設と推定した。また、南端部や西側部分で約10メートルの円筒埴輪(はにわ)列を検出している。

 市教委によると、造り出しで埋葬施設が確認されているのは兵庫県加古川市の「行者塚古墳」だけで、全国的にも珍しいという。

 調査を指導した岸本直文・大阪市立大准教授は「造り出しの機能として埋葬の場に利用することがあったことを示している。造り出しの機能を整理する必要性を提起するものだ」とコメントしている。

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