産経WEST

【わが社のオキテ】「出産予定は?」女性社員にセクハラすれすれ質問をするカプコンの“特殊事情”…人生設計踏まえ適正配置

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【わが社のオキテ】
「出産予定は?」女性社員にセクハラすれすれ質問をするカプコンの“特殊事情”…人生設計踏まえ適正配置

「安心して仕事に打ち込める」と話すゲームプランナーの久野祥緒さん(手前)

 「子供を産む計画はあるか」「結婚の予定は」-。職場で女性にこんなことを聞くとセクハラ認定されてもしかたがない。ところがゲームソフト大手、カプコンでは、女性社員にこのようなプライベートなことを質問した上で配置を調整している。背景には数年にわたってゲーム開発に取り組む特殊な環境がある。佳境の時期で出産などがあるとチームを離脱せざるを得ず本人、会社ともに不本意なことになるからだ。人生設計に基づく配置の調整で女性社員のほとんどは結婚、出産後も仕事を続けることができるという。(藤原直樹)

増える女性開発者

 一般的にゲーム開発の労働環境は過酷だ。開発が佳境に差しかかると職場に泊まり込んだり、徹夜が続いたりすることもめずらしくない。十数年前まではゲーム開発に携わるのは男性がほとんどだったが、ゲームが一般的になり、ゲーム好きの女性が増えたのに合わせて、ゲームの開発現場でも女性の比率が上がってきている。

 カプコンは現在約1900人いる開発者を平成33年度に2500人まで増やす計画で、毎年100人ずつの採用を実施している。このうち20~30%が女性という。

 開発現場全体でも女性は2割程度を占め、10年前と比べて倍増している。20~30代が中心で、デザインやサウンド部門で活躍する場合が多い。

 現在はゲーム機が高性能化したため、ゲームソフトの開発も大規模化。一つのゲームソフト開発に数十人がチームを組み、数年にわたって手掛けるようになった。女性も当然チームに参加しているが、プロジェクトにかかわる数年の間に出産などがあると、一時的にチームを離脱せざるを得なくなる。

「産経WEST」のランキング