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【経済裏読み】「時速1200キロ」の衝撃、米「チューブ列車」構想が始動、中国は「4000キロ」で開発狙う

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【経済裏読み】
「時速1200キロ」の衝撃、米「チューブ列車」構想が始動、中国は「4000キロ」で開発狙う

 飛行機より速い“弾丸列車”が疾走する-。米国で動き出した「チューブ列車」構想が反響を呼んでいる。真空に近いチューブ内を列車が時速1200キロの猛スピードで駆け抜けるもので、実現すれば交通システムを一変させる可能性を秘める。SFの世界の話とみられてきたが、構想を提唱したカリスマ実業家は「実現できる」と本気で、中国でも研究開発が進行中。技術や安全性などクリアすべき課題は山積しているが、話題を集めそうだ。

音速に迫る

 チューブ列車の構想を打ち出したのは、米電気自動車(EV)テスラ・モーターズ創業者で最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏だ。

 シリコンバレーのIT企業出身のマスク氏は、米国で初めて本格的なEVメーカーを立ち上げたほか、自動車業界のみならず、米民間宇宙企業スペースXのトップとして宇宙船の打ち上げ事業を行うなど、多彩な活躍で知られている。

 今年2月にマスク氏は、チューブの中をカプセル型の列車が走る「ハイパーループ」と呼ばれる次世代交通システムを開発すると発表した。

 大まかな原理はこうだ。まずチューブの内部を減圧。空気抵抗を減らし、リニアモーターカーのように電磁力で駆動するカプセル(最大28人乗り)が超高速で移動する。最大速度は音速に近い約1200キロ。500キロ程度で走る通常のリニアモーターカーの2倍以上という猛スピードだ。

 マスク氏自身の言葉を借りれば、「コンコルドとレールガン(電磁誘導で弾丸を加速する兵器)、エアホッケーが一つになったもの」という。

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