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【関西の議論】大阪の子供は虫歯治療をしない!? 部活、習い事、ネグレクトの疑い、“口腔崩壊”の子も…歯科検診で広がる「格差」

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【関西の議論】
大阪の子供は虫歯治療をしない!? 部活、習い事、ネグレクトの疑い、“口腔崩壊”の子も…歯科検診で広がる「格差」

多数の虫歯が確認された9歳男児(大阪府歯科保険医協会提供)

長野、宮城でも同じ傾向

 この調査結果について、関東地方のある歯科医は「受診率がこれだけ悪いのは、大阪だけの特殊事例ではないか」と疑問を呈した。だが、同様の調査結果を昨年8月に発表した長野県保険医協会(長野市)の担当者は「大阪だけでなく、長野と宮城でも同じ傾向が見られている。これは地域的な問題ではない」との見方を示す。

 長野県内の受診率は大阪よりも高いものの、小中学校全体での受診率は51・4%で、医師らからは予想外の低さに驚きの声があがったという。宮城県保険医協会(仙台市)が昨年行った調査でも、受診率は46・3%にとどまっている。

 3府県の協会は、受診率のほかに、虫歯が10本以上あったり、歯の根しか残っていないような未処置歯が何本もあったりする「口腔崩壊」状態の子供がいたかどうかも調査。大阪では48・3%、長野では44・5%、宮城では56・7%の小中学校が「いた」と回答し関係者に衝撃を与えた。

 乳歯や生え初めの永久歯は弱いため、子供は大人よりも虫歯になりやすい。ただ、子供の虫歯はフッ素入り歯磨き剤の普及や歯磨き指導などにより、全体としては減少傾向にある。文部科学省の学校保健統計調査によると、平成26年度の12歳時点での1人あたりの永久歯の虫歯数は1本で、20年前の4本から大幅に改善しており、虫歯のない子供と口腔崩壊状態の子供との「格差」が広がっているといえる。

 戸井さんは「虫歯は自然に治癒することはなく、後戻りがきかない。だが、状態が悪くなればなるほど治療に時間がかかり、せっかく治療を始めてもやめてしまうというジレンマがある」と頭を抱える。

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