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【NHKやらせ指摘問題】“多重債務者”の男性も、やらせ否定 「取材源秘匿の演出」

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【NHKやらせ指摘問題】
“多重債務者”の男性も、やらせ否定 「取材源秘匿の演出」

「クローズアップ現代」で多重債務者としてインタビューに答えるB氏(NHKから)

 NHKの報道番組「クローズアップ現代」で記者の指示によるやらせがあったと指摘されている問題で、番組に多重債務者として登場し、NHK記者と旧知の関係だった大阪府在住の男性(53)が産経新聞の取材に応じ、やらせを否定した。記者がインタビューで初めて会ったかのように振る舞った点は「身元が特定されないよう、初対面のふりをしてくれた」と述べ取材源秘匿のための演出だったとの見方を示した。番組でブローカーとされた飲食店の男性店長(50)はこれまでの取材に対し、記者と男性が同席した打ち合わせで演技の依頼があったと明言。双方の主張は平行線をたどったままだ。

■「打ち合わせ」で何が

 やらせが取りざたされているのは昨年5月に放送された「出家詐欺」のリポート。NHK調査委員会の中間報告では出家を斡旋(あっせん)するブローカーとされた店長がA氏、多重債務者とされた男性がB氏と表現され、A氏は「ブローカーの経験はない。再現映像を撮ると思っていた」とNHKに訂正報道を要求している。

 主張の対立が鮮明なのは収録前の15分間の「打ち合わせ」の場面。A氏は取材に、最初はA氏が多重債務者、B氏がブローカーという「配役」だったと証言。ところがA氏の方が寺のことに詳しかったため、記者が「役を入れ替えましょう」と提案したと語った。

 一方、B氏は今回の取材で「最初の10分は単なる世間話だった」とし、残りの5分間は記者が「顔を隠す」「声を変える」といった事務的な説明をしただけと述べた。演技や役といった言葉は「一切聞かなかった」と否定した。

■「後ろ姿撮りたい」

 記者「犯罪につながる認識は?」

 B氏「生きていくためにしかたがない」

 リポートでは、B氏に記者が追いすがり、インタビューするシーンがある。視聴者からすれば、初対面の人物への“突撃取材”にしか見えない。

 B氏によると、記者からは「ビルから立ち去る後ろ姿を撮りたい」と要請された。言われるがままに立ち去ると、追いかけてきた記者にいきなり質問された。

 「普通に取材を受けるとなあなあになり、(分かる人には)私が答えたとばれてしまう」とB氏。取材源を守る配慮として、記者が初対面を装ったと理解したという。

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