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【関西の議論】「忍者の日」に歴史的和解…「伊賀VS甲賀」はアニメや小説が創りあげた虚構!?

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【関西の議論】
「忍者の日」に歴史的和解…「伊賀VS甲賀」はアニメや小説が創りあげた虚構!?

NINJAフェスタで忍者に扮装した子供たち。世界中からの注目を集めている=三重県伊賀市

 江戸時代の小説では、忍者は武士と敵対する立場で描かれていたという。大正時代になって、講談から書き下ろした立川文庫「猿飛佐助」が出版。忍者同士の戦いが描かれた独特の世界観は大人気を呼び、忍術ブームを巻き起こした。さらに、昭和34年に刊行された作家、山田風太郎の「甲賀忍法帖」がベストセラーとなり、現実離れした超人的な忍術が生まれたと指摘した。

 その後も忍者を題材にした劇画やアニメが次々にテレビで放送されるようになったが、「伊賀vs甲賀」の対立を軸に描いている作品が多くあり、次第に視聴者らの間で定着していったとみられる。

 シンポジウムを企画した伊賀忍者研究会上忍の池田裕さんは「伊賀と甲賀は同盟して、一揆を起こしたこともあった。両者間の婚姻関係も多く、伊賀を代表する服部姓は甲賀にも多くある」と話す。

「NINJA」の正しい認識を世界へ

 こうした忍者に関する正しい理解を深めようとする動きも加速している。

 昨年5月、三重県が東京でのPR拠点にしている「三重テラス」(東京都中央区)で開催された「忍者・忍術学講座 in Tokyo」は大盛況。また、三重大のサテライトオフィス「三重大学伊賀連携フィールド」(三重県伊賀市)では今年4月からは「市民講座 忍者・忍術学講座」のプログラムが始まった。

 また、伊賀市内では「伊賀上野NINJAフェスタ」が開催されている(5月6日まで)。期間中の週末は、市内各所に「忍者変身処」が開設され、手裏剣打ちや吹き矢などの忍者修行が体験できる「まちかど忍者道場」などでは忍者姿の観光客であふれる。

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