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【日本人の座標軸(39)】「憲法改正」に情熱燃やし…但馬人気質を受け継いだ政治家は、田中角栄氏の対極

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【日本人の座標軸(39)】
「憲法改正」に情熱燃やし…但馬人気質を受け継いだ政治家は、田中角栄氏の対極

但馬人気質を受け継いだ政治家、小島徹三氏

 小島徹三代議士について書く。小島先生は、兵庫県養父市八鹿町の造り酒屋(屋号は「上酒屋」)の三男で、八鹿小、豊岡中、一高、東大法学部へと進まれた。私の父は「先生はとても真面目で、東大の銀時計(学業成績が最優秀の学生に与えられた賞)だったんだ。お前も真面目に勉強せえ」と言っていた。

 高等文官外交科試験に合格し、弁護士を開業された。昭和21年、衆院議員に兵庫2区(現在の兵庫5区)から立候補し、初当選された。10期務め、厚生委員長、郵政政務次官、法務委員長、自民党憲法調査会長、法務大臣などを歴任された。

 法律一筋の道を歩まれた。法律のプロとして憲法についても造詣が深かった。衆院議員になられて間もない頃から、「日本国憲法を改正せねばならん」とよく仰っていた。44年、勲一等瑞宝章、51年、旭日大綬章を受章されている。法務大臣になられたときは、八鹿の街がちょうちん行列でにぎわい、町民は大喜びしたことを忘れない。

 私の父は若い頃、上酒屋に勤務していたこともあり、選挙になると家業(しょうゆ製造販売)そっちのけで選挙事務所に出かけていた。その間の家業を守るのは大変で、母はよく「また選挙か。選挙は嫌いじゃ」と何度となくこぼしていた。いや、選挙期間だけでなくても、「ちょっと上酒屋に行ってくる」と言って、毎日のように出かけ、家を留守にした。

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