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【鉄道ファン必見】「将来は一円電車を」明延鉱山跡のトロッコ軌道 養父市が枕木交換進める NPO「早く走らせたい!」

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【鉄道ファン必見】
「将来は一円電車を」明延鉱山跡のトロッコ軌道 養父市が枕木交換進める NPO「早く走らせたい!」

枕木を交換したトロッコ軌道を見学する明延地区の住民=兵庫県養父市大屋町

 兵庫県養父市大屋町明延の旧明延鉱山で、同市が整備を進めるトロッコ軌道(全長600メートル)を地元のNPO法人・一円電車あけのべのスタッフら約10人が見学した。古くなった枕木の入れ替え工事は480メートルが完了。今夏までに全体が終わる予定で、関係者は「早くトロッコを走らせたい」と期待を膨らませた。

 明延鉱山は「日本一のスズ鉱山」として知られたが、昭和62年に閉山。旧大屋町は鉱石輸送の軌道を利用して、平成13年度にトロッコ軌道とキャンプ場などを整備した。地元のあけのべ自然学校が野外体験として、バッテリーで動くトロッコを走らせていたが、枕木の腐食などで23年7月から利用を中止している。

 市は25~27年度に枕木約830本をすべて入れ替える計画で、25年度は160メートル分、26年度は320メートル分を完了した。全体の入れ替え後、自然学校がトロッコの運行を再開する。

 このトロッコ軌道は、地元が23年から始めた「一円電車体験乗車会」の軌道幅(762ミリ)と同じで、鉱山の産業遺産を活用した地域振興に取り組む「鉱石の道・明延実行委員会」(会長、小林史朗・明延区長)や同NPOは将来、トロッコ軌道で一円電車を走らせる計画を進めている。

 今回のトロッコ軌道の整備事業に、実行委は一円電車募金で購入した枕木224本を市に寄贈。枕木を入れ替えた区間は「一円電車募金」の焼き印が入った枕木と、敷き直された砕石で、いつでも“発車OK”の状態となった。

 しかし、トロッコ軌道沿いの山側は急斜面で、土や岩がむき出しのところも多く、スタッフらは「斜面が崩れないよう安全対策も必要」と指摘した。

 小林会長は「新しい枕木の交換は着々に進んでいる。トロッコはもちろん、将来は地元念願でもある一円電車を走らせたい」と話した。

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