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【関西の議論】「キングオブ害獣」シカを食べて駆除 ジビエブームに乗じて食害防止新施策 兵庫県

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【関西の議論】
「キングオブ害獣」シカを食べて駆除 ジビエブームに乗じて食害防止新施策 兵庫県

兵庫県内で目撃された夜間に活動するシカ(兵庫県森林動物研究センター提供)

 捕獲したシカを食肉加工施設やストックポイントに搬入する運搬費に対し、必要な経費を支援するほか、「丸ごと一頭活用作戦」と題してシカの骨や皮の活用方法を検討することで持ち込まれるシカの品質や量を確保し、放置事例を減らしたい考えだ。

高まるシカ肉の人気

 シカ肉に対する期待は高い。

 ハム・ソーセージ製造の「東京ウィンナー」(埼玉県川口市)と連携して、シカ肉ウィンナーの開発、販売を計画している神戸市中央区の飲食店「海月(くらげ)食堂」の馬木徳広(うまき・なるひろ)さん(50)は、県内の食肉加工施設にシカ肉の注文をしたところ、「大手チェーン店など東京の業者が買い付けに来て、売り切れた」と断られたいう。

 日本ジビエ振興協議会によると、国内では5年ほど前からジビエブームが起こり始めた。

 三重県では平成24年から、カレーチェーン店「カレーハウスCoCo壱番屋(ココいちばんや)」と連携してシカ肉コラボ商品を売り出しているほか、福岡県内や和歌山県内の自治体などでは、シカ肉を使ったカレーやハンバーガーを考案。島根県や北海道の自治体では、ふるさと納税者への特典としてイノシシ肉やシカ肉を贈っている。

 また、JR東日本フードビジネスは昨年秋、長野県産のシカ肉でつくったハンバーガーや、千葉県産のイノシシ肉を使ったそばを首都圏のJR東日本の駅構内で販売した。

 兵庫県の新たな取り組みに注目している馬木さんは「高タンパクでヘルシーなシカ肉の良さに多くの人が気付きつつある。もっとシカ肉が流通するようになれば、食害の問題は自然と解消するのではないか」と話している。

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