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ササユリの酵母から新酒「山乃かみ」キレよく油分の多い料理にピッタリ

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ササユリの酵母から新酒「山乃かみ」キレよく油分の多い料理にピッタリ

 「酒造の神」を祭る奈良県桜井市の大神神社で4日、境内のササユリから採れた酵母菌で醸造した酒の完成を祝う祭典が行われた。  

 奈良の地酒を新たに作ることを目的に、平成23年から県産業振興総合センター(奈良市)と県酒造組合が、神社境内で独自の酵母菌を採取する研究を開始。ササユリから酵母菌を分離することに成功し、昨年12月から組合に加盟する蔵元13社でこの菌を使った清酒の醸造を始めた。

 酵母菌は、三輪山西麓にある古代の酒器などが出土した山ノ神遺跡にちなみ、「山乃(やまの)かみ」と命名。組合の副会長で油長酒造(御所市)蔵主、山本長兵衛さん(61)によると、「山乃かみ」はアルコールの生産性が高く、リンゴ酸が豊富な清酒になるため、「キレがよく、油分の多い料理にも合う」という。

 この日の祭典には、組合関係者ら約20人が参列。完成した清酒を供えた後、巫女らが神楽「うま酒三輪の舞」を奉納した。

 参拝者には「ふるまい酒」が行われ、大阪市の主婦、宗像七穂さん(50)は「すっきりとした飲みくち。日本酒が苦手な人も飲みやすいと思う」と話していた。 

 「山乃かみ」でつくった清酒は、5日から各蔵元などで、随時販売を開始する。

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