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人工呼吸、省略OK? 変わる心肺蘇生法 京都市消防局が救命講習

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人工呼吸、省略OK? 変わる心肺蘇生法 京都市消防局が救命講習

新しい指針に基づいた京都市消防局の講習の様子=1月17日午前10時21分、京都市南区の市民防災センター(永山準撮影)

 以前のガイドラインでは、人工呼吸2回と胸骨圧迫30回を繰り返す方法を推奨していたが、23年のガイドラインでは胸骨圧迫を最優先とするよう変更。胸骨圧迫を中断して行う人工呼吸については、省略が可能になり、呼吸しやすい姿勢を保つ気道確保とともに後回しにされた。今年はILCORの報告書の改訂年に当たり、ガイドラインがさらに変化するかも注目されている。

迅速な処置

 総務省消防庁によると、傷病者が倒れるのが目撃され、心肺停止が確認されたケースのうち、現場に居合わせた人が応急手当てを行った実施率は44・9%にとどまる。一方で1カ月後の生存率は、応急手当てがなかった場合に比べ約1・6倍も高まる。

 救急車が119番通報から現場に到着するまでの所要時間は平均8分30秒。この時間は年々延びており、その間、傷病者を目の前にした市民が協力し合い、心肺蘇生法を行えば、より多くの命が救われる。そのためには、心肺蘇生法の内容自体を単純にし、手順の正確さよりも迅速な処置を呼びかけることで、市民が「何もしない」という事態を避けるのが理想だ。

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