産経WEST

【歴史事件簿】「道鏡を天皇にすべし」突然の“神託”の真偽は…一介の僧が国家を乗っ取りかけた大騒動の顛末

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【歴史事件簿】
「道鏡を天皇にすべし」突然の“神託”の真偽は…一介の僧が国家を乗っ取りかけた大騒動の顛末

和気広虫(平成24年の時代祭から)

道鏡の深謀遠慮(第二部下)

 女帝・称徳(しょうとく)天皇の愛人として力を伸ばしてきた道鏡は天平神護2(766)年、法王に就く。副天皇というべき、これまでになかった位で、皇族しか継げない聖域に、宮廷の誰もが「次は…」とした疑念と不安を抱いていた。そこに九州・大宰府(だざいふ)から「道鏡を天皇にすべし」とする宇佐八幡の神託が届く。喜ぶ女帝に反対の声をあげる臣下ら。ついに、事の真偽を確かめるため、使者を宇佐に派遣することになった。果たしてその結果は。

神託

 政敵・藤原氏の代表格だった恵美押勝(えみおしかつ)を戦いで破って以来、道鏡は昇進に昇進を重ね、たどりついた法王の座。待遇は天皇と同じ扱いとされたため、宮廷の間では「天皇の実質的な後継者指名では?」といった驚きが広がった。

 同時に2人の周辺では、道鏡のライバル・和気王の謀反による死▽淡路に流された後も人望を集めた淳仁天皇の変死▽天皇の異母妹・不破内親王(ふわないしんのう)の皇籍剥奪-など事件が相次いで起きたことから、道鏡の陰謀説もささやかれ始める。

 そんなとき、神護景雲3(769)年5月に九州から、祭事一切をつかさどる大宰主神(だざいかんづかさ)と大宰帥(そち)(大宰府の長官)の弓削浄人(ゆげのきよひと)が現れる。

このニュースの写真

  • 「道鏡を天皇にすべし」突然の“神託”の真偽は…一介の僧が国家を乗っ取りかけた大騒動の顛末
  • 「道鏡を天皇にすべし」突然の“神託”の真偽は…一介の僧が国家を乗っ取りかけた大騒動の顛末
  • 「道鏡を天皇にすべし」突然の“神託”の真偽は…一介の僧が国家を乗っ取りかけた大騒動の顛末
  • 「道鏡を天皇にすべし」突然の“神託”の真偽は…一介の僧が国家を乗っ取りかけた大騒動の顛末
  • 「道鏡を天皇にすべし」突然の“神託”の真偽は…一介の僧が国家を乗っ取りかけた大騒動の顛末
  • 「道鏡を天皇にすべし」突然の“神託”の真偽は…一介の僧が国家を乗っ取りかけた大騒動の顛末

「産経WEST」のランキング