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【春節回顧】「もう餃子焼けてんねんけど」注文変更に振り回される店、温泉施設は「入れ墨」「水着」…四苦八苦

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【春節回顧】
「もう餃子焼けてんねんけど」注文変更に振り回される店、温泉施設は「入れ墨」「水着」…四苦八苦

中国からの到着便が続き、混雑した関西国際空港ロビー=今年2月

 中国の感覚で、店外で買った飲み物を店内に持ちこむ客も多く、店主の男性は「日本ではダメだと説明したり、他の客に配慮して会話の音量を下げてもらったりするのに苦心する」と打ち明ける。

温泉施設でも対応に苦心

 これまで日本の温泉になじみのなかった中国人観光客らの間でも、日本情緒が味わえる温泉旅館は次第に人気が広がっている。

 泉佐野市の犬鳴山温泉にある、入浴だけの利用も可能な旅館。ここでは春節などでの訪日外国人客増化をにらみ、「閑散期の主要なゲストとして大歓迎」と、英語のできる男女スタッフ3人を増員して対応した。

 日本の温泉に不慣れな中国人観光客らのため、大浴場のマナーを解説したポスターも張り出した。

 しかし、中には体に入れ墨を入れた客もおり、また習慣の違いから「水着(下着)を着けたまま入りたい」との注文も。

 旅館の担当者は、こうした客には貸し切り風呂や露天風呂付きの部屋を勧めており、「なるべくお客さんの気分を害さないように、納得してもらうのに苦心します」という。

関空直結の西成まで

 こうした騒動は、関空から南海電鉄の特急ラピートで直結している大阪・西成の「あいりん地区」にも飛び火していた。

 かつては日雇い労務者の街が、いまでは1泊千円台という低価格が中国人観光客らの人気を集め、インターネットを通じて海外にも広く「人気の宿泊エリア」として紹介されている。

 当然、春節にあわせて中国人観光客らが殺到した。地区で簡易宿泊所5軒を経営する男性社長(38)は「受け入れの容量はもはや限界」と悲鳴をあげる。

 団体客として押し寄せる中国人観光客らも多く、中国語の話せるスタッフのいない宿泊所では、英語での対応に追われた。

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