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【春節回顧】「もう餃子焼けてんねんけど」注文変更に振り回される店、温泉施設は「入れ墨」「水着」…四苦八苦

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【春節回顧】
「もう餃子焼けてんねんけど」注文変更に振り回される店、温泉施設は「入れ墨」「水着」…四苦八苦

中国からの到着便が続き、混雑した関西国際空港ロビー=今年2月

 今年2月中・下旬の中華圏の旧正月「春節」では、中国や台湾などからの観光客が国内に殺到。関西の玄関口・関西国際空港の地元でも春節騒動に混乱した。ネット上で評価の高い小さな中華料理店に中国人観光客らが大挙して押し寄せて占拠したり、温泉では「水着で入りたい」などの無理難題や入れ墨のある客の扱いに苦慮する一幕も。関空発着の中国便は今夏さらに増える見通しで、2020年の東京五輪に向け、今後も混乱が加速するのは必至。専門家は早急な対策を呼びかける。(吉村剛史)

中国語の注文に困惑

 「何言うてんのか、さっぱりわからん」

 関空の対岸・泉佐野市にある中華店。2月下旬、大挙して押しかけた大勢の中国人観光客を前に、アルバイト店員が頭を抱えた。

 中国・湖北省武漢市からのツアー客で、店にある30ほどの席をほぼ占領。次々と中国語で注文を繰り出した。

 「この店はエビチャーハンが名物だそうだ」「じゃあ、焼き餃子3人前はキャンセルして、エビチャーハンに変えてもらおう」…

 店員を呼び戻しては、身振り手振りで注文の変更を繰り返す。

 調理の手を止めて厨房(ちゅうぼう)から出てきた店主の男性は、なんとか注文を理解したうえで「しかし、もう餃子が焼き上がっているんですが…」と困惑した表情を浮かべた。

 この店に殺到する、こうした観光客の多くは、近くのビジネスホテルに宿泊。インターネット情報や口コミ情報などを頼りに最近、客足が急速に伸びている。

 通訳が同行しない場合も多く、店では日本語メニューの指さし注文を取っているが、中国語の注文が店内を飛びかう雰囲気に地元の常連客が敬遠して帰ってしまうこともある。

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