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【「正論大賞」記念講演会詳報】西岡力教授「朝鮮半島は南北で体制の危機を迎えている」「従北派が浸透する韓国…」

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【「正論大賞」記念講演会詳報】
西岡力教授「朝鮮半島は南北で体制の危機を迎えている」「従北派が浸透する韓国…」

第30回正論大賞受賞記念大阪講演会で講演する西岡力氏=3月19日午後、大阪市北区のリーガロイヤルホテル(恵守乾撮影)

 追い込まれた北朝鮮にとって2つのカードがある。1つは核開発。パキスタンのカーン博士から指導を受けて開発した。すでに核爆弾はあるが、ミサイルに搭載できるほどの小型化は完成直前まできているとみられている。米国の介入を防ぐために米国本土まで届く核ミサイルを持とうとしている。米国と戦争する気はないが、核開発で米国を抑止できると考えている。

 もう一つは韓国の各界各層で増え続けている“従北派”と呼ばれる勢力の存在だ。親北派ではない。北朝鮮に自分から従う“従北派”だ。北朝鮮の影響を強く受けた韓国の国会議員の1人が地下組織に対し、韓国内での武装蜂起を計画した。そのやりとりのテープが証拠となり昨年12月、憲法裁判所は体制を危うくする活動をしているという理由で、この国会議員が所属する政党の解散を命じた。従北勢力が国会内にまで浸透していた事例だ。

 さらに2012年の韓国大統領選挙で当選した朴大統領の対抗馬は、北朝鮮に融和政策を取った盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の秘書室長だった人物。得票率は48%で、単純計算で国民の半数近くが従北派に近いとみていい結果だ。その候補者が大統領になっていたら、いまごろは韓米同盟の破棄が議論されていただろう。これも従北派の浸透をうかがわせる事実だと思う。

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